2009年12月18日
「ラテンアメリカ」の語の由来
スペイン語圏のアメリカ諸国は元々、スペイン植民地時代は「インディアス」(インドの意)、独立後は「イスパノアメリカ」(スペイン的なアメリカ)と呼ばれていたが、19世紀のイスパノアメリカの知識人は、スペインを遅れた後進的な国家だと考え、自国をイギリスやフランスのような先進国にすることを望んでいたため、彼らにとって「スペインのアメリカ」という呼ばれ方は屈辱的なものだった。そんな中で、フランス第二帝政の皇帝ナポレオン3世が1860年代にメキシコへ出兵し、第二次メキシコ帝国を打ち建てるに際して、フランス当局はメキシコとの文化的な繋がりを強調するため、「ラテンアメリカ」(ラテン的なアメリカ)という言葉を用いた。当時はラテンというと、即座にローマ帝国やフランスの文化に繋がったため、イスパノアメリカの知識人はこの名称を受け入れ、以後ブラジルを加えたこの地域をラテンアメリカと呼ぶようになった。つまり、この言葉は当初、植民地主義から始まった言葉だったのである。
「ラテンアメリカ」として括られる国々
メキシコ以南の大陸に存在する国々は、ポルトガル語を公用語とするブラジル、英語を公用語とするガイアナ、ベリーズ、オランダ語を公用語とするスリナム、フランス語を公用語とするハイティ・フランス領ギアナ(現在もフランスの海外県である)を除き、18カ国がスペイン語を公用語としている。これに対して、カリブ諸国は旧宗主国が多様でスペインの独占性が薄かったので、現在の公用語も多様である。このため、カリブ海の島々にあってスペイン語以外を公用語とする地域、例えば旧英領西インド諸島(British West Indies)のジャマイカやバハマなどは「ラテンアメリカ」とは呼ばない。 小アンティル諸島のなかの10カ国、南アメリカ北西部のガイアナは英語、スリナムはオランダ語圏に入り、中央アメリカのペリーズでも英語が話される。それらを合わせた33カ国をラテンアメリカと呼ぶが、正確を期するための「ラテンアメリカとカリブ海」という表現が取られることがある。 また、ラテンという語の原義からすれば、フランス語圏(フランス領ギアナだけでなく、ハイチやカリブ海のフランス領、北米にも広がっている)も含まれるはずであるが、もっぱらスペイン語圏、ポルトガル語圏のみが範囲とされている。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
アングロアメリカに相対する語だと言われています。
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